福岡県の持続化補助金2026|窓口・採択件数と申請のコツ
地域別
公開: 2026年9月11日
更新: 2026年9月11日
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福岡県の小規模事業者持続化補助金 第20回ガイド
この記事の結論
福岡県の小規模事業者は、小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠>第20回に補助上限50万円・補助率2/3で申請できます。申請受付は2026年11月5日(木)から2026年12月15日(火)17:00まで、事業支援計画書(様式4)の発行受付締切は2026年12月4日(金)です。窓口は事業所の所在地により商工会議所または商工会に分かれます。
賃金引上げ特例を使えるかどうかは、事業計画づくりの早い段階で検討しておきたいポイントです。福岡県には福岡・北九州・久留米など14の商工会議所があり、県内でも特に窓口の選択肢が多い地域です。それ以外の地域は福岡県商工会連合会を通じて地元の商工会が窓口になります。製造業・商業・自動車・IT・サービスと業種の裾野が広く、第20回では基本の補助上限50万円・補助率2/3に加え、賃金引上げ特例で150万円、インボイス特例で50万円がそれぞれ上乗せされ、両方満たせば最大250万円まで上がります。上乗せ部分は事業終了時点で要件を満たす必要があるため、無理のない賃上げ計画を立てることが前提になります。県内の採択件数は第17回446件、第18回335件、第19回343件と推移しており、全国有数の応募が集まる地域だけに、経営計画の具体性が採否を分けます。同一事業者が同じ受付締切回に複数の屋号や法人で重複して応募することはできないため、グループ経営の場合は特に注意が必要です。
福岡県の人口は約513万人、主要産業は製造業・商業・自動車・IT・サービスです。
補助上限・補助率と第20回の日程
小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠>第20回の補助上限・補助率と日程です。福岡県の事業者も全国共通の条件で申請します。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 補助上限(通常枠) | 50万円 |
| 補助率 | 2/3(賃金引上げ特例に取り組む事業者のうち、直近1期または直近1年間の課税所得金額がゼロ以下の事業者は3/4) |
| インボイス特例 | 補助上限に50万円上乗せ |
| 賃金引上げ特例 | 補助上限に150万円上乗せ |
| 両特例を満たす場合 | 補助上限に200万円上乗せ(最大250万円) |
| 申請受付開始 | 2026年11月5日(木) |
| 申請受付締切 | 2026年12月15日(火)17:00 |
| 事業支援計画書(様式4)発行受付締切 | 2026年12月4日(金) |
| 採択発表 | 2027年3月頃(予定) |
| 申請方法 | 電子申請(GビズIDプライムが必要) |
様式4は締切が別です
事業支援計画書(様式4)は地域の商工会・商工会議所が発行します。発行受付締切は2026年12月4日(金)で、申請受付締切(2026年12月15日(火)17:00)より前です。受付締切以降の発行依頼は、いかなる理由があってもできません。
出典:公募要領 第8版(2026年7月21日)
福岡県で対象になる「小規模事業者」の範囲
補助対象者は「商工会及び商工会議所による小規模事業者の支援に関する法律」の定義に沿って、業種ごとに常時使用する従業員の数で判定されます。
| 業種 | 常時使用する従業員の数 |
|---|
| 商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く) | 5人以下 |
| サービス業のうち宿泊業・娯楽業 | 20人以下 |
| 製造業その他 | 20人以下 |
会社役員と同居の親族従業員、日雇労働者、2か月以内の期間を定めて使用される者、試用期間中の者は「常時使用する従業員」に含まれません。
福岡県の商工会議所・商工会の窓口
福岡県で事業支援計画書(様式4)の発行を依頼する窓口です。事業を営んでいる場所が商工会議所地区か商工会地区かで窓口が変わります。
事業支援計画書(様式4)を受け取るまでの流れ
- GビズIDプライムのアカウントを取得する(GビズID)
- 経営計画兼補助事業計画(様式2・様式3)を自分で作成する
- 地域の商工会・商工会議所へ様式4の発行を依頼する(発行受付締切 2026年12月4日(金))
- 商工会地区は申請システム内で依頼し、窓口での面談を経て発行を受ける。商工会議所地区は窓口へ依頼し、受け取ったPDFを申請システムへアップロードする
- 必要書類を揃えて申請を完了する(2026年12月15日(火)17:00)
発行には時間がかかることがあります。余裕をもって窓口へ依頼してください。
福岡県の採択実績と審査で見られる点
第19回の福岡県の採択件数は343件です。
出典:補助金事務局の採択者一覧
全国では第19回に16,576者が申請し7,819者が採択されました(採択率47.2%)。審査は基礎審査(要件を満たすか)と計画審査(経営計画・補助事業計画の内容)で行われ、計画審査では次の4点が見られます。
- 自社の経営状況分析の妥当性
- 経営方針・目標と今後のプランの適切性
- 補助事業計画の有効性
- 積算の透明・適切性
福岡県独自の上乗せ制度
福岡県独自の上乗せ制度について
県・市独自の上乗せ制度は本ページ作成時点で公式に確認できたものはありません。
自治体の制度は年度ごとに新設・終了・要件変更があります。最新の状況は福岡県の商工・産業振興担当課、または地元の商工会議所・商工会でご確認ください。
福岡県の主要産業別 持続化補助金の使い方
福岡県の主要産業ごとに、販路開拓の取組を補助対象経費のどの区分に当てはめるかを整理しました。
福岡県の製造業での使い方
福岡県の製造業は自動車関連の裾野産業を含め層が厚く、機械装置等費を使った生産性向上の取組が想定されます。発注総額が税込50万円超の場合は2者以上の相見積りが必要で、単なる老朽化設備の取替え更新のみでは対象外です。自社役員・従業員や3親等以内親族への発注は委託・外注費の対象外となるため、外部発注であることを明確にする必要があります。単価が税込50万円以上の設備を取得した場合は処分制限財産となり、取得から5年間は事務局の承認なしに処分できません。過去にこの補助金で採択・実施した事業者が改めて申請する場合は、以前と明確に異なる新たな取組であることを様式2で説明する必要があります。
福岡県の商業での使い方
商業分野の小規模事業者では、店舗の販促強化にかかる広報費や、ネット販売を始めるためのウェブサイト関連費の活用が想定されます。いずれも第20回は上限30万円(税込)の定額となり、単独での申請はできません。会社の単なるPRや求人広告は広報費の対象にならないため、販路開拓につながる内容であることを示す必要があります。経費は交付決定日以降に発生し、補助事業実施期間内に支払いを完了したものだけが対象になります。対象経費に該当するか判断に迷う場合は、事業支援計画書(様式4)の発行を依頼する際に商工会議所・商工会へあわせて相談すると安心です。
福岡県の自動車での使い方
自動車関連の小規模事業者では、部品加工や整備に使う機械装置等費、取引先開拓のための展示会等出展費の活用が考えられます。展示会等出展費はオンライン商談会も対象になりますが、出展にかかるレンタカー代やガソリン代、駐車場代は対象外です。国の他の助成を一部でも受ける出展は対象にならない点にも注意が必要です。発注総額が税込50万円を超える場合は、原則として2者以上の見積りを取る必要があります。賃金引上げ特例を選ぶ場合、2027年4月から補助事業実施期限までの12か月間で従業員1人あたり給与支給総額を年平均3.0%以上増やす必要があります。
福岡県のIT・サービスでの使い方
IT・サービス業では、自社サービスの紹介サイト改良や業務効率化ツール導入にウェブサイト関連費を使う例が想定されます。上限は30万円(税込)の定額で単独申請はできず、コンサルティングやアドバイス費用は対象になりません。サービス業のうち宿泊業・娯楽業は従業員20人以下、それ以外の商業・サービス業は5人以下が小規模事業者の要件です。様式2の経営計画では、補助事業終了後に売上高や売上総利益が増加する見込みであることを、具体的な根拠とともに示す必要があります。インボイス特例は、免税事業者から適格請求書発行事業者に登録した事業者などが対象になり、補助上限が50万円上乗せされます。
補助対象経費の8区分と福岡県での用途例
補助対象になる経費は次の8区分です。この区分に当てはまらない経費は対象外です。
| 経費区分 | 要領の主な規定 |
|---|
| ①機械装置等費 | 補助事業の遂行に必要な機械装置等の購入に要する経費。単なる取替え更新は対象外。1件50万円(税込)超は2者以上の見積が必要 |
| ②広報費 | パンフレット・ポスター・チラシ・インターネット広告・SNS広告等。補助金交付申請額の上限30万円(税込)。この経費のみでの申請は不可 |
| ③ウェブサイト関連費 | ウェブサイト・ECサイト・システムの開発、構築、更新、改修、運用。補助金交付申請額の上限30万円(税込)。この経費のみでの申請は不可 |
| ④展示会等出展費 | オンラインによる展示会・商談会等を含む |
| ⑤旅費 | 国が定める旅費の支給基準を踏まえた基準により算出 |
| ⑥新商品開発費 | 原材料費を計上する場合は受払簿(任意様式)の作成が必要 |
| ⑦借料 | 補助事業に必要な機器・設備等のリース料、賃借料 |
| ⑧委託・外注費 | ウェブサイト・システム開発等に係るものは③ウェブサイト関連費で計上 |
福岡県の事業者からよくある使い方です。
- 機械装置等費:製造業や自動車関連の事業者が生産性向上のために設備を導入する経費です。発注総額税込50万円超は2者以上の相見積りが必要で、単価50万円(税抜)以上の設備は処分制限財産として5年間の管理義務が生じます。既存設備の単純な修理費は対象にならないほか、契約・発注は交付決定日以降に行う必要があります。
- 広報費:チラシ・パンフレット制作や広告掲載にかかる経費です。第20回は補助金交付申請額の上限が30万円(税込)の定額となり、単独での申請はできず、他の経費区分とあわせて計上します。交付決定前に発注・支払いを済ませた分は対象外となるため、時期の確認が欠かせません。
- ウェブサイト関連費:自社サイトやネット販売機能の新設・改良にかかる経費です。上限は広報費と同じく30万円(税込)の定額で、単独申請は不可です。コンサルティング費用や電子書籍の出版費は対象になりません。サイト公開後にかかる運用・保守の月額費用は対象にならず、制作にかかる費用が中心になります。
- 展示会等出展費:商談会・展示会への出展料や小間装飾費などが対象です。オンライン開催の展示会・商談会も含まれますが、レンタカー代やガソリン代、駐車場代は対象外なので事前に区分しておく必要があります。出展にかかる費用は支払い完了まで含め、補助事業実施期間内に収める必要があります。
広報費・ウェブサイト関連費だけでは申請できません
広報費とウェブサイト関連費は、それぞれ補助金交付申請額の上限が30万円(税込)で、その経費のみでの申請はできません。必ず他の経費と組み合わせて申請します。
福岡県での申請のコツ
福岡県で申請するときに押さえておきたい実務のポイントです。
- 様式4(事業支援計画書)は商工会議所・商工会が発行します。発行の受付締切は2026年12月4日で、これを過ぎるといかなる理由でも発行を受けられません。
- 申請受付は2026年11月5日から2026年12月15日17時までです。電子申請システムのみでの受付となり、郵送は一切できません。
- 申請にはGビズID(プライムまたはメンバー)が必須です。発行までに数週間かかることがあるため、早めの取得をおすすめします。
- 交付決定日より前に発注・契約・支払いをした経費は補助対象外です。採択通知が届いた段階ではまだ事業に着手できません。
- インボイス特例・賃金引上げ特例を使うと補助上限を上乗せできますが、いずれも事業終了時点で要件を満たさないと交付されません。
交付決定前の発注は対象外です
補助対象になるのは、交付決定日以降に発生し補助事業期間中に支払が完了した経費です。採択通知を受け取っただけでは発注できません。第20回の補助事業実施期限は2028年3月31日(金)、実績報告書の提出期限は2028年4月10日(月)です。
補助金の申請・手続きを専門家に任せる
補助金は申請書類の作成や事業計画の策定に専門知識が必要です。採択率を高めたい方は、申請代行・申請サポートの専門家への相談も有効です。