目次

持続化補助金の経営計画の書き方|記入例より大切な観点

専門家1 専門家2 専門家3

補助金の申請、プロに任せませんか?

採択実績豊富な社労士・行政書士が無料で診断します

無料相談

この記事の結論

経営計画の書き方を調べると、多くの場合は文例が出てきます。しかし、この補助金では文例の流用がそのまま不利に働く構造になっています。

記入例を探すより先に理解しておくこと

経営計画の書き方を調べると、多くの場合は文例が出てきます。しかし、この補助金では文例の流用がそのまま不利に働く構造になっています。公募要領の表紙にある注意事項を、もう一度そのまま確認してください。

公募要領 表紙の注意事項

  • 本補助金事業は、小規模事業者が自ら自社の経営を見つめ直し、経営計画を策定した上で行う販路開拓の取組を支援するものです
  • このため、事業者自らが検討しているような記載が見られない場合や、自らが検討していなかったことが発覚した場合、評価に関わらず不採択・交付決定取消となります

さらに基礎審査の4要件にも、小規模事業者が主体的に活動し、その技術やノウハウ等を基にした取組であることが含まれています(P.33)。文章の上手さではなく、自社を見つめ直した形跡があるかどうかが問われます。

本記事では、特定の業種を装った架空の事例や架空の数値は扱いません。かわりに、自社の材料をどの順に並べれば審査の観点に対応するのか、という記入の観点だけを扱います。埋めるのは、あなたの帳簿と顧客の事実です。

記入例にあたる資料は公式にも予定されている

公募要領の表紙には、本公募要領と併せて、後日公開する別紙「参考資料」および「申請時によくあるご質問」を必ず確認のうえ応募するよう書かれています。数値や様式の細部については、これらの公式資料が出た時点でそちらを優先してください。本記事作成時点では、第20回の「よくあるご質問」は公式サイト上で準備中とされています。

経営計画はどの観点で読まれるのか

計画審査は4つの観点で行われ、そのうち経営計画に直接関わるのは①と②です(P.33)。文言を分解すると、聞かれていることがはっきりします。

観点公募要領の文言分解すると
①自社の経営状況分析の妥当性自社の経営状況を適切に把握し、自社の製品・サービスや自社の強みや弱みも適切に把握しているかア 経営状況/イ 製品・サービス/ウ 強み/エ 弱み の4点
②経営方針・目標と今後のプランの適切性(1)経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みや弱みを踏まえており、売上高・売上総利益の増加を目指すものとなっているかオ 方針・目標/カ 強み弱みとの接続/キ 売上高・売上総利益の増加
②経営方針・目標と今後のプランの適切性(2)経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)や顧客のニーズを捉えたものとなっており、売上高・売上総利益の増加を目指すものとなっているかク 市場(商圏)/ケ 顧客ニーズ

表の右列に置いたアからケまでは、公募要領の文言を要素に切り分けたもので、公式の呼び方ではありません。ただ、こうして分けておくと、書き上げたあとに何が抜けているかを機械的に確認できます。文章の流れを優先して構いませんが、最後に9つを1つずつ指差し確認する使い方を想定しています。

この9つの要素が、経営計画で触れるべき最小単位です。逆にいえば、9つのうち抜けているものがあれば、そこは読み手にとって判断材料がない状態になります。書面審査でヒアリングがない以上(P.32)、抜けはそのまま評価されない部分になります。

なお、様式2は経営計画と補助事業計画①を兼ねたものです(P.26)。経営計画で描いた方針・目標を達成するために補助事業がある、という関係になるため、後半の補助事業計画とつながらない経営計画は、観点③の「経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか」という評価にも響きます。計画全体の組み立ては事業計画書の書き方で扱っています。

観点ア:経営状況を「把握している」と示す

経営状況の記述は、感想ではなく把握の証明です。何を見て現状を判断しているのかが伝わる材料を置きます。自社の中にある材料だけで足ります。

材料の種類どこから取るか何を示せるか
売上高と売上総利益直近1期の決算書または確定申告書事業の規模と収益の構造。申請時の提出書類とも整合する
売上の内訳部門別・商品別・曜日別などの自社集計どこで稼いでいるか、どこが弱いか
客数と客単価レジデータ、予約台帳、請求書売上が何で構成されているかの分解
稼働・生産能力設備の稼働記録、受注残伸ばす余地がどこにあるか
従業員体制労働者名簿、シフト実行できる体制かどうか(観点③の実現可能性にもつながる)

材料が揃ったら、並べる順番を決めます。読み手は初めてこの事業を知る人です。何をしている事業者なのかが分からないまま強みの話を読まされると、評価の手がかりがありません。事業の内容、規模、現在の売上構成、そのうえで強みと弱み、という順に置くと、続く経営方針の説明が自然につながります。

ここで気をつけたいのは、書ける数字がないからと出所の分からない業界平均を借りてこないことです。自社の実数であれば、規模が小さくても把握していることの証明になります。他方、根拠を説明できない数値は、後から確認を求められたときに答えられません。

提出書類として、法人は貸借対照表および損益計算書(直近1期分)、個人事業主は直近の確定申告書一式が求められます(P.26〜27)。経営状況の記述がこれらの書類と食い違っていると、内容以前の問題になります。書く前に、手元の決算数値と突き合わせてください。

決算期をまだ一度も迎えていない場合は、提出書類そのものが変わります。法人は現在事項全部証明書または履歴事項全部証明書に加えて、開業以降売上が発生していることを証する売上台帳等、個人事業主は開業届の写しと売上台帳等が代替として定められています(P.26〜27)。開業日が記載されていない開業届は無効とされている点にも注意してください。実績の期間が短い場合は、月ごとの推移や受注の状況など、いま手元にある事実を丁寧に並べることになります。

専門家1 専門家2 専門家3

補助金の申請、プロに任せませんか?

採択実績豊富な社労士・行政書士が無料で診断します

無料相談

観点ウ・エ:強みと弱みは両方書く

観点①は、強みや弱みも適切に把握しているかと書いています(P.33)。強みだけを並べた文章は、問われていることの半分にしか答えていません。弱みを書くことは自己申告の減点ではなく、把握している証拠として読まれます。

整理の軸強みとして書けること弱みとして書けること
商品・サービス他にない仕様、品質、提供の速さ、対応範囲品目の偏り、繁閑差、提供に時間がかかる工程
顧客との関係常連比率、紹介の多さ、問い合わせへの対応力新規の入口が限られる、認知が地域内にとどまる
設備・技術保有する設備、資格、習熟した技術老朽化、能力の上限、特定の人に依存している工程
販路既存の取引先、立地、常設の導線1社への依存、来店以外の経路がない
情報発信すでに反応のある媒体更新が止まっている、検索で見つからない

弱みの書き方には向き不向きがあります。改善の余地として書ける弱みは、そのまま補助事業の出発点になります。一方で、事業の継続そのものを疑わせる書き方は、基礎審査の「補助事業を遂行するために必要な能力を有すること」(P.33)に影響しかねません。事実を書きつつ、どう手を打つのかまで書く、という組み立てが自然です。

強みは補助事業の説明にもう一度出てくる

観点③には、技術やノウハウ、アイディアに基づき、ターゲットとする顧客や市場にとって新たな価値を生み出す商品、サービス、又はそれらの提供方法を有しているか、という着眼点があります(P.33)。ここで言う技術やノウハウは、経営計画で書いた強みのことです。前半で書いた強みが後半で使われていないと、計画全体がつながりません。

観点ク・ケ:市場(商圏)と顧客ニーズ

観点②には、対象とする市場(商圏)や顧客のニーズを捉えたものとなっているか、という文言があります(P.33)。ここで求められているのは、市場全体の解説ではなく、自社が相手にする範囲の話です。

書く対象観点使える材料
商圏の範囲どこからお客様が来ているのか。徒歩圏か、車で何分か、オンラインか顧客の住所情報、予約時の聞き取り、配送先
商圏の性格住宅地か、事業所が多いか、観光の動きがあるか公的統計で確認できる人口・世帯・事業所の情報
顧客像誰が、どんな場面で、何のために使っているのか自社の顧客データ、来店時の会話、リピートの傾向
顧客ニーズ実際に寄せられている要望、断らざるを得なかった依頼問い合わせ記録、断り案件のメモ、既存客からの相談
競合の状況同じ商圏で選択肢になっているもの自社で確認できる範囲の事実

商圏の話を書くときに迷いやすいのが、範囲をどこまで広げるかです。審査の観点は対象とする市場(商圏)と書いており、広く取ることを求めてはいません。実際に顧客が来ている範囲を素直に書き、補助事業でその範囲をどう広げるのか、あるいは同じ範囲の中で何を深めるのかを示すほうが、観点②と③の両方に答えやすくなります。

顧客ニーズの根拠として強いのは、断った依頼の記録です。対応できずに逃した需要は、補助事業でそれを取りに行く理由に直結します。売れなかった理由が分かっている事業者は、何を変えるべきかも書けます。

統計を引用する場合は、公的機関が公表しているものを使い、どの資料のいつ時点の数字かを添えてください。出典を示せない数値は、書かないほうが計画の信頼性を保てます。

観点オ・カ:方針・目標と今後のプラン

経営方針・目標と今後のプランは、強みや弱みを踏まえたものであることが求められます(P.33)。踏まえているかどうかは、書かれた順序と参照関係で判断されます。

粒度書く内容確認の問い
方針どの顧客に、何を、どう提供する事業として続けるのかこの方針は、前半で書いた強みを使っているか
目標いつまでに、何をどれだけにするのか売上高だけでなく売上総利益にも触れているか
プラン目標に至るまでに何を順に行うのか補助事業はこのプランのどこに位置づくのか
制約体制や資金の制約をどう乗り越えるのか弱みとして書いたことに手当てがあるか

プランを書くときに意識したいのは、補助事業が単発の買い物ではなく、方針を実現する途中の一手として説明されているかどうかです。観点③には、経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものかという着眼点があり(P.33)、経営計画と補助事業計画の接続そのものが評価されます。

また、補助対象外となる事業として、事業終了後おおむね1年以内に売上げにつながる見込みがない事業が挙げられています(P.7)。長期の構想を書くこと自体は問題ありませんが、1年以内に効果が出る部分がどこなのかは明示してください。

目標の期間を考えるうえでは、第20回の日程も手がかりになります。補助事業実施期間は交付決定日から2028年3月31日までで、事業効果等状況報告は補助事業終了から1年後の状況について提出します(P.24、P.26)。つまり計画に書いた効果は、報告の時点で振り返られることになります。書いた本人が1年後に説明できる粒度かどうかを、目標設定の目安にしてください。

観点キ:売上高・売上総利益の増加を定量で示す

審査の観点②には、売上高・売上総利益の増加を目指すものとなっているか、という記述が2回出てきます。さらに補助対象事業の要件(P.6)にも、事業効果および賃金引上げ等状況報告書提出時の売上高・売上総利益が補助事業終了時と比較して増加することが見込める事業であることが定められ、申請時に定量的な成果を様式2へ記載することが求められています。

示すもの組み立ての観点添える根拠
現状直近の実績としての売上高・売上総利益決算書・確定申告書と一致させる
増加の内訳客数の増加によるものか、単価の上昇によるものか、稼働の向上によるものか分解した要素ごとの計算過程
時期いつから効果が出るのか。補助事業終了後の1年をどう見るか工程表、繁閑の実績
粗利原価が増える分を差し引いた売上総利益で示す原価率の実績
前提どういう条件が成り立てばこの数字になるのか引き合いの状況、値上げの予定

なお、賃金引上げ特例やインボイス特例を希望する場合は、その要件が経営計画の内容とも関係してきます。特例は補助上限を引き上げるものですが、要件を満たさなければ上乗せ部分だけでなく全体が交付対象外になる場合があります(P.7)。上限額から逆算して計画を膨らませるのではなく、実行できる取組から積み上げて、その結果として必要な金額が決まる、という順で考えてください。

数字は大きさより、たどれることが重要です。観点③には、目標の設定が客観的事実に基づいているか、という着眼点があります(P.33)。現状の実績から出発して、どの要素をどれだけ動かすとその数字になるのか、という筋道が読み取れれば足ります。

根拠のない数字を置かない

計算の過程を示せない数値や、出所を説明できない業界平均は、確認を求められたときに答えられません。公募要領は、申請書類において虚偽の申請による不正受給等に加担していないことを宣誓させる仕組みを設けており、宣誓に違反した場合は交付決定取消となるだけでなく、補助金交付済みの場合は加算金を課したうえで返還を求めるとしています(表紙)。届かない数字を無理に置く必要はありません。

経営計画と補助事業計画をつなぐ

様式2は経営計画と補助事業計画①を兼ねています(P.26)。前半と後半が別々の文章になっていると、審査の観点③で問われる「必要かつ有効なものか」に答えられません。つながりを点検する問いを並べます。

前半(経営計画)で書いたこと後半(補助事業計画)で対応すべきこと
強みその強みを使って、新たな価値をどう生み出すのか
弱みその弱みに、補助事業がどう手を打つのか
商圏・顧客ニーズその顧客に届けるために、どの取組を行うのか
方針・目標この補助事業が目標達成のどの部分を担うのか
定量的な成果取組ごとに、どれだけの効果を見込むのか

書いた計画は、採択後も参照され続けます。交付決定後に補助事業の内容や経費の配分を変更する場合は事前の承認が必要で、原則として計画に記載のない新しい費目の追加は認められません(P.24〜25)。さらに、補助事業に関係する帳簿および証拠書類は、補助事業の終了日の属する年度の終了後5年間保存する義務があります(P.25)。計画は提出して終わる書類ではなく、2年以上にわたって自分の行動を規定する文書だと考えて書いてください。

この対応関係が取れていれば、経費の説明も自然に定まります。審査の観点④は、補助事業計画に合致した事業実施に必要なものとなっているか、事業費の計上・積算が正確・明確かを問うものです(P.33)。計画本文で必要性を説明していない経費は、ここで説明の根拠を失います。

また、業務効率化(生産性向上)の取組による経費支出は、申請時に所定の様式内に内容を記載し経費明細表に計上していることが前提で、事後に追加することはできません(P.25)。経営計画の段階で、業務側の課題にも触れておくと後半の記述が書きやすくなります。

観点から外れやすい書き方

具体的な文例は示しませんが、観点に照らして弱くなる書き方の型は整理できます。

弱くなる書き方なぜ弱いか直す方向
一般論だけで自社の数字がない観点①の「適切に把握しているか」に答えていない直近1期の実績と自社集計の数字を入れる
強みだけを並べる観点①は強みと弱みの両方を求めている弱みと、それへの手当てを書く
市場全体の解説に終始する観点②が求めるのは対象とする市場(商圏)と顧客ニーズ自社の商圏と顧客像に絞る
売上高だけで売上総利益に触れない観点②と補助対象事業の要件は両方を挙げている原価を踏まえた粗利で示す
設備を買うことが目的に見える観点③の資産の継続活用や新たな価値に答えていない導入後にどう使い続け、何が変わるのかを書く
文例の言い回しをそのまま使う自らが検討しているような記載が見られない場合は評価に関わらず不採択(表紙)自社の事実で置き換える
第三者の支援を受けたのに書いていない虚偽の報告として不採択・交付決定取消(表紙)相手方と金額を確認事項入力(様式2)に記載する
過去の採択事業と同じ内容同じ事業と見受けられる場合は不採択、採択後でも遡って取消(P.32)前回との違いを対象顧客や提供方法のレベルで書く

最後の2つは、計画の中身とは別に結果を決めてしまう項目です。過去に採択された事業者には、過去の補助事業の実施回数等に応じた段階的な減点調整もあります(P.33)。再申請の条件は再申請の条件で確認してください。

書き上げたあとの自己点検

提出前に、審査の観点をそのまま問いに変えて点検します。答えられない問いがあれば、そこが書き足す場所です。

問い対応する観点
直近の売上高と売上総利益を、計画のどこに書いたか観点①ア
自社の製品・サービスの内容が、初めて読む人に分かる形で書かれているか観点①イ
強みを3つ挙げられるか。それぞれに事実の裏づけがあるか観点①ウ
弱みを書いたか。その弱みに手当てがあるか観点①エ
商圏の範囲を、距離や経路で説明できるか観点②ク
顧客ニーズの根拠として、実際の要望や断った依頼を挙げられるか観点②ケ
方針・目標が、書いた強み弱みを踏まえた内容になっているか観点②オ・カ
売上高と売上総利益の増加を、計算の過程つきで示したか観点②キ
補助事業が、経営計画の目標のどこを担うのか書いたか観点③
第三者支援の有無と金額、過去採択事業との差異を記載したか表紙・P.32

窓口が分からない場合は、公募要領の表紙に検索サイトが案内されています。商工会は商工会検索サイト、商工会議所は商工会議所検索サイトです。どちらの地区にあたるかは、事業を営む場所の市区町村で決まります。

点検が終わったら、商工会・商工会議所の窓口で事業支援計画書(様式4)の発行を受ける段階に進みます。発行にあたっては、事業計画の内容や提出書類の過不足について確認が行われます(P.22)。第20回の発行受付締切は2026年12月4日で、それ以降の発行依頼はいかなる理由があってもできません(P.3)。

説明するのは事業者本人

本事業は、小規模事業者自身が経営計画・補助事業計画等の策定時や採択後の補助事業実施の際に、商工会・商工会議所の支援を直接受けながら取り組む事業とされています。社外の代理人のみで相談や様式4の発行依頼等を行うことはできません(P.22)。自分の言葉で説明できる計画になっているかどうかが、そのまま準備の到達点になります。

申請全体の段取りは申請から入金までの流れ、審査の全体像は審査基準と観点で確認できます。

出典・参考情報

最終更新日: 2026年9月11日。本記事は第20回公募 公募要領 第8版の記載にもとづく記入の観点をまとめたものです。特定の事業者を想定した文例や数値は掲載していません。様式の具体的な入力欄や記載方法は、事務局が後日公開する別紙「参考資料」および申請システム操作手引きで確認してください。本記事は採択を保証するものではありません。

よくある質問(FAQ)

A

公募要領の表紙には、本公募要領と併せて後日公開する別紙「参考資料」および「申請時によくあるご質問」を必ず確認のうえ応募するよう記載されています。第20回の「よくあるご質問」は本記事作成時点で公式サイト上において準備中とされています。公式資料が公開されたらそちらを優先してください。なお、文例をそのまま使うことは推奨できません。事業者自らが検討しているような記載が見られない場合は、評価に関わらず不採択・交付決定取消となると明記されています(表紙)。

A

採択案件については、補助事業者名、代表者名、補助事業名、事業概要、住所、業種などが公表されることがあります(P.32)。構成の参考にすること自体は自由ですが、内容を借りることはできません。基礎審査には、小規模事業者が主体的に活動し、その技術やノウハウ等を基にした取組であることという要件があり(P.33)、自らが検討していなかったことが発覚した場合は評価に関わらず不採択・交付決定取消となります(表紙)。自社の実績と商圏の事実で書いてください。

A

審査の観点①が求めているのは、優れていることの証明ではなく、自社の製品・サービスや強み弱みを適切に把握しているかです(P.33)。手がかりになるのは、なぜ既存のお客様が自社を選び続けているのかという事実です。常連の比率、紹介の多さ、断らずに対応できている範囲、保有している設備や資格など、記録で確認できるものから拾ってください。観点③では、その技術やノウハウを使って新たな価値を生み出せるかが問われるため、補助事業とつながる強みを中心に据えると全体がまとまります。

A

観点①は、強みや弱みも適切に把握しているかと書いています(P.33)。弱みに触れていない計画は、把握していないと読まれる余地を残します。ただし書きっぱなしにせず、経営方針・目標と今後のプランがその弱みを踏まえたものになっていること(観点②)まで書いてください。なお、基礎審査には補助事業を遂行するために必要な能力を有することという要件があるため(P.33)、事業の継続自体が難しいと読める書き方は避け、事実と対策をセットで示すのが自然です。

A

まず自社の顧客データが最優先です。顧客の住所情報や来店経路、配送先などから、実際の商圏を描けます。そのうえで補足として公的機関が公表している統計を使い、どの資料のいつ時点の数字かを明記してください。出典を説明できない数値や、業界平均としてよく見かける数字を根拠なく引用することは避けてください。審査の観点では、客観的事実に基づいているかが繰り返し問われます(P.33)。

A

公募要領には、売上目標の未達それ自体を理由とする返還の規定は記載されていません。ただし補助事業終了から1年後の状況について事業効果等状況報告の提出が必要で、未提出の場合は次回以降の申請に制限が課されます(P.26)。また賃金引上げ特例や賃金引上げ加点、小規模事業者卒業加点は、要件を満たさない場合に交付決定後であっても補助金が交付されないと明記されています(P.9〜11、P.36、P.38)。虚偽の申請による不正受給は交付決定取消・返還命令の対象です(表紙)。実現できる根拠のある数字を書いてください。

A

様式2は経営計画兼補助事業計画①という名称で、1つの様式に両方が含まれます(P.26)。さらに様式3が補助事業計画②です。書き分けはしますが、内容は連続している必要があります。審査の観点③には、経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものかという着眼点があり(P.33)、前半で書いた強みや課題が後半の補助事業につながっているかが評価されます。

A

商工会・商工会議所の窓口があります。事業支援計画書(様式4)の発行にあたり、申請者に事業計画の内容や提出書類の過不足(特例に申請する場合は要件を満たしているかも含む)について確認が行われます(P.22)。第20回の発行受付締切は2026年12月4日で、それ以降の発行依頼はいかなる理由があってもできません(P.3)。開設時間は各商工会・商工会議所に確認し、訪問時は事前に連絡してください。なお、社外の代理人のみで相談や発行依頼を行うことはできません。

専門家1 専門家2 専門家3 専門家4

無料で専門家に相談できます

社労士・行政書士・診断士・税理士・補助金コンサルタント・IT導入支援事業者が貴社に合った補助金を診断し、申請をサポートします。

相談・診断は完全無料 申請実績豊富な専門家が対応 最短翌日に折り返し連絡

本記事の監修

齊木祐介(株式会社ASI 代表取締役)

AI・ロボティクスの導入支援、補助金・助成金の活用支援、専門メディアの運営など複数事業を統括。実務で得た知見をもとに、本サイトの情報を監修しています(運営:株式会社ASI)。

補助金の申請・手続きを専門家に任せる

補助金は申請書類の作成や事業計画の策定に専門知識が必要です。採択率を高めたい方は、申請代行・申請サポートの専門家への相談も有効です。

最新の問い合わせ・相談 もっと見る(過去の相談)→
小規模事業者持続化補助金のことなら
専門家チーム 専門家 専門家 小規模事業者持続化補助金の申請をお考えの方 専門家に無料相談する 専門家 専門家 地域・業種から選べる お近くの専門家を探す